何気ない毎日の中から
何気ない毎日の中で私達は生活をして。
その何気ない毎日の中からドラマが生まれて行きます。
何となく過ごしてしまいがちな毎日ですが。
その毎日を変えて行くのは自分自身です。
今回はその何気ない毎日の中のちょっと嬉しいお話です。
共鳴
今日も一日暑かったので、少し涼しくなるのを待ってお散歩に出掛けました。
空を見上げると、幻想的な雲がありました。
時間が立つにつれてその雲が無くなって、空は優しい夕焼け色に染まって行きました。
写真を撮りたい衝動に駆られていましたが、子供たちのお散歩がメインなのでなかなか写真を撮るチャンスがありませんでした。
あの角を曲がったら!
そう!あの角を曲がった所で写真を撮ろう!
そこで立ち止まって写真を撮ろう!そう決めて歩きました。
そして。
角を曲がって、私が撮影スポットと決めていた場所の前に差し掛かった時。
なんと!
先客が居ました!!!
ほんのちょっとの差で撮影スポットは取られてしまいました。
先客は、高校生らしい男の子でした。
男の子は、自転車で反対側から現れました。
急いで走って来て自転車から降りて写真を撮り始めました。
きっと、この空を見て。
「この空を写真に撮りたい!」と思いながら自転車で走っていたのでしょう。
ちょっぴり息を切らした男の子は、写真を撮ると。
その写真を確認して、ちょっと嬉しそうに笑って。
また自転車に乗って走り去って行きました。
どこの誰かも分からない、ただすれ違っただけの言葉も交わさない間柄です。
でも、その行動を見てきっと私と同じ事を考えていたんだろうなぁと思いました。
これで、「私と同じ考えしていましたよね?」って声を掛けたらただの変質者かストーカーです。
当たり前ですが、声は掛けませんでしたょ。
言葉を交わすことはなくても、同じ事を感じていたんだなぁと思ったら嬉しくなりました。
そして、私も同じスポットで撮影をしました。

この空の下
場所は違くても何処かで同じ様に感じて、同じ様に写真を撮ったり、立ち止まってその瞳に焼き付けていた人は居る筈です。
一人で寂しくなった時。
理解してくれる人が居ないと感じた時。
孤独を感じた時。
この空の下、きっと同じ様な思いをしている人が必ず居ます。
感動した時も。
嬉しい時も。
きっと、同じ様に感じている人が何処かで同じ空を見上げていると思います。
空はどこまでも繋がっていて遠く離れている人もみんなこの空の下に居ます。
この空はどこまでも繋がっている。
そう感じたら。
ちょっと嬉しくなりませんか?
現に今日の私は高校生の少年と同じ気持ちを持っていました。
年齢や性別や人種を超えて同じ気持ちを共感できる人はきっと何処かに居るのだと思います。
望み続けていたらきっと出会えると思います。
同じ様に感じたり、考えたり、共感出来る相手はきっとこの空の下に居て。
望んでいればいつか出会えます。
だから、自分と同じ考えの人なんて居ないなんて悲観的にならないで下さい。
時々、空を見上げて見て下さい。
きっと共鳴している誰かも同じ様に空を見上げています。
私は、そう思っています。
そう信じています。
