オードリー・ヘプバーン
永遠の妖精と呼ばれた「オードリー・ヘプバーン」をご存知ですか?
ご存知ない方も、映画を観た事も無い方でも何かのポスターやCM等でも一度は見た事があるハリウッド黄金時代に活躍した女優さんです。
女の子の憧れのティファニーで話題に挙がる女優さんの事です。
ヘプバーンは後半生の多くの時間を国際連合自動基金(ユニセフ)での仕事に捧げ、ユニセフ親善大使としてアフリカ、南米、アジアの恵まれない人々への援助活動に献身しました。
ヘプバーンは世の中に沢山の貢献をしました。
そして、とても素敵な言葉を沢山残しています。
その中の一つをお伝えします。
ヘプバーンの言葉
「魅力的な唇になるために優しい言葉を話しなさい。
愛らしい瞳を持つためには人の良いところを探しなさい。
スリムな体型のためにはお腹を空かした人に食べ物を分けてあげなさい。
大人になればきっと自分にも二つの手があることに気付くでしょう。
一つは自分を支える為に。
もう一つは誰かを助ける為に」
(翻訳は様々な解釈がある様です)
サム・レヴェンソンの詩
ヘプバーンの言葉としてお伝えしましたが、実はこれは「オードリー・ヘプバーン」の言葉ではありません。
これはサム・レヴェンソンの「Time Tested Beauty Tips(時の試練によって磨かれる美)」という詩をヘプバーンが気に入って、最後のクリスマスに息子たちに読み聞かせたというのが誤っていつの間にかヘプバーンの言葉として広がってしまったものなのだそうです。
自分の人生の最後のクリスマスに息子達へと選んで読み聞かせる為にヘプバーンが選んだ詩です。
世の中に影響を与えている女優さんなので彼女の言葉と信じるヒトは多いでしょうし、彼女が朗読した事でとても有名になって語り継がれている詩なのだと思います。
誰が為に
この詩の中に、
「大人になればきっと自分にも二つの手があることに気付くでしょう。
一つは自分を支える為に。
もう一つは誰かを助ける為に」
とありますが、全身全霊で受け止めて支えてあげてしまっては自分自身を支える事は出来ない事を指しているのではないかと思います。
それは結局のところ共倒れになってしまう事を意味しているのではないでしょうか。
又は、自分で立とうとしなくなって他力本願にさせてしまう事を意味しているのかもしれません。

命に代えてでも
例えば、最愛の人が病気になってしまった場合、神様に「私の命に代えても助けてあげて下さい!」とお願いしてはいけないのです。
それは、自分の命を代わりに差し出す代わりに病気を治してくれる事をお願いするからです。
病気が治って遺された本人がこの事を知ったら嘆き悲しみ、自分がそのまま死んでしまった方が良かったと思うかもしれません。
病気を治して、一緒に幸せになる事を願わなければいけないのです。
全身全霊で守ってあげる事や自分の命を差し出す事が相手にとって最良なのかどうか。
ふとそんな事を考えました。
共に幸せになる為に分け与える事は大切です。
でも、自分自身も幸せでなければ誰の事も幸せに出来ないのだと思います。

大切なヒトはいますか。
大切なヒトの為にも自分を大切にしましょう。
ヘプバーンの思いや言葉は今でもこうして語り継がれています。
自分が居なくなった後の事を考えて最後のクリスマスにこの詩を選んだのでしょう。
自分が居なくなってもまっすぐ前を向いて歩いて行ける様にと思いを込めて。
その言葉は亡くなった今でも誰かを勇気付けて守っています。
自分の思いや言葉は大切なヒトを守る事に繋がって行くのです。