アラカルト

1年祭

一年祭

父親の一年祭があって帰郷しました。

 

亡くなって1年目の仏式で言う法事、法要にあたる一周忌の追悼儀式の事を神道では一年祭と言います。

 

早いものであれから1年が経とうとしています。

 

宮司様が優しい笑顔でお出迎えして下さいました。

 

宮司様とお会いするのも久し振りです。

 

お話をする事は父親のメッセージを伝えてくれている様な気がしています。

 

毎回雑学だとお話をして下さる宮司様の優しい眼差し、優雅な身のこなしを拝見していると、本当に神様に支えている方なのだと思います。

 

 

「祭」の意味

宮司様が、何故「祭」と言う言葉を使うのかを話してくれました。

 

(これは、宮司様がご自分で思う「祭」の意味なのだとおっしゃっていましたので、本当の意味ではないのかもしれません)

 

「祭(まつり)」とは、「お祀り(おまつり)する事」の意味と「待つ(まつ)」の意味が込められているのだと宮司様はおっしゃいました。

 

亡くなった方を大切に「お祀りする」事の意味と、その「お祀り」をした家族にとって1年をどの様に過ごして来たかを報告するこの日を待っていたの「待つ」の意味。

 

1年どの様に残された家族が頑張って乗り越えて来たかを報告する大切な儀式なのだと宮司様はおっしゃいました。

 

その思いを玉串に込めてお供えするのだそうです。

 

玉串は、宮司様から受け取って、時計回りに回して枝を祭壇に向けてお供えします。

 

祀られている方(神)がその思いをしっかりと受け取りやすい様に枝を向けて供えるのだと教えて頂きました。

 

 

父の思い

 

父の遺言とコロナ騒動もあって、ひっそりと家族葬で行いました。

 

生前父親は自ら足を運び、自分の葬儀をこの宮司様にお願いしていました。

 

父が遺してくれたこの宮司様との出会い。

 

穏やかなその物腰と優しい声は私の心にス〜と溶け込みます。

 

これからずっとお付き合いがある宮司様をこの方と選んで引き合わせてくれた父。

 

ただ単に自分の葬儀の事だけを考えたのではなく、もしかしたら父の計らいだったのかなぁと思うと、やはりこの宮司様の言葉は父からのメッセージを伝えているのではないかと思います。

 

次の「祭」

 

神道ではこの後は三年祭、五年祭、十年祭となります。

 

次の「祭」を待つ時間。

 

この時間で私は何を思い、何を感じて生きて行くのか。

 

次の「祭」で何を報告するのか。

 

良い報告が出来る様に頑張って生きて行きたいと思います。

 

 

一年祭の間、雪が降って来ました。

 

一年祭が終わり、お墓参りが終わる頃には晴れ間が見えていました。

 

この雪は、何かしらイタズラがしたくなって降らせたのかもしれないと子供の様な遊び心を持っていた父親を思いながら空を見上げました。