アロマセラピー

アロマのお話〜盗賊の酢のお話〜

癒しと希望のアロマセラピー

長い人類の歴史の中には、今の私たちと同じように流行病に苦しんだ時期が世界各国でたくさんありました。

 

どの時代にも特効薬などなく、たくさんの犠牲者が出て人々を苦しめました。

 

今回はそんな目をそむけたくなるような時代の中、薬が手に入らなかった時代に人々に癒しと希望を与えたアロマセラピーのお話です。

 

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「盗賊の酢」のお話

中世ヨーロッパでペストが大流行した時代のお話です。

 

ペストに対する特効薬がなく、人々ができることといえば亡くなった人を焼き、(通常ヨーロッパでは火葬はしないそうです)街を捨て、遠い田舎に避難してペストがおさまるのをただじっと待つだけでした。

 

そんな中、ペストで亡くなった方の遺体から金品を盗むドロボウ4人組が現れます。

 

街中が死体であふれ、多くの感染者が苦しんでいる中、感染を恐れずに盗みを働いていたのです。

 

ドロボウたちはつかまりましたが、なぜ彼らはペストにかからずに元気に盗みを続けられたのかを放免の代わりに白状させたそうです。

 

そのレシピは今後のためにとフランスに大切に保管されました。

 

このドロボウたちは酢にセージ、タイム、ラベンダー、ローズマリーのエキスを混ぜ合わせ全身にぬって街中を歩き回っていたのです。

ドロボウたちのハーブの効能

セージ・・・抗菌、収れん、浄血、消毒作用、通経作用など。

 

タイム・・・抗菌、去痰、消化促進、駆虫、殺虫作用など。

 

ラベンダー・・・鎮静、鎮痛、抗菌、消炎、癒傷作用など。

 

ローズマリー・・・抗酸化、血行促進、殺菌、瘢痕形成作用など。

 

このレシピを元に作られた「4人のドロボウの酢」は製造されて飛ぶ様に売れたそうです。

伝染病にハーブが大活躍

その後100年たった後のマルセイユで伝染病が流行した時にもこの「4人のドロボウの酢」のレシピにニンニクを入れて感染をふさいだという話もあります。

 

酢の持つ殺菌効果に、殺菌力、治癒効果をもつハーブがミックスされたので効果は絶大だったそうです。

 

この商品はフィレンツェの「サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局(現存する世界最古の修道薬局)」本店のみで売られているそうですが、気付け薬「7人の盗賊」というかぐためだけに使用する芳香酢だということです。

 

レシピは非公開ですが、ローズマリー、タイム、セージ、ラベンダー、ペパーミントなど殺菌力の強いハーブを酢に漬け込んで作られているみたいです。

 

私が使用しているアロマオイルの会社にもこのレシピをもとにしたブレンドオイルがあるのですが、その名も「Thieves(シーブス)」盗人です。

大活躍してきたハーブ達

伝染病が流行している時に病人が運び込まれる病院や教会の通路にはハーブが敷き詰められ、そこを通る人々が踏んで歩く事でハーブの葉の持つ殺菌効果や消毒効果が発揮されていたというお話もあります。

 

日本人は建物に入る時には靴を脱ぎますが、靴をはいたまま生活する国ならではの習慣だと思いました。

 

また、消毒効果のあるローズマリーはフランスの病院でも伝染病が流行している間、病棟でたかれていたそうです。

 

私達の生活の身近に存在するハーブたちが実は流行病のあった時に大きな力を発揮した歴史が残されているのです。

 

ローズマリーやラベンダー、ペパーミント、セージやタイムなどをお庭やプランター等に育てておくと何かと役に立ってくれます。

 

例えばこれ等のハーブを煮出した水をスプレーする事で天然の虫避けスプレーが出来ます。

 

殺菌効果のあるハーブ達なので消毒効果もあると考えられます。

 

ワンコ達にも安心して使えるスプレーです。

 

育った環境や土壌によって成分が異なるので100%虫を寄せ付けない、100%消毒できるという保証はありませんが、自分で作った物は何が入っているのかを自分の目で確かめられる安心感があります。

魔女たちの残してくれたこと

「魔女」と呼ばれていた女性が中世のヨーロッパには沢山居ました。

 

貧しい村の人々は薬を買うお金もなければ遠い街に行かなければ薬は手に入りませんでした。

 

流行病の時などは、死を待つしかない何も出来ない人々が沢山居たのです。

 

そんな貧しい人々を身近に生えている植物で助けていたのが「魔女」と呼ばれる女性達でした。

 

その行為をこころよく思わなかった人もいて「魔女狩り」や「魔女裁判」という悲しい歴史で命を落とした女性達が沢山居たという悲しい歴史が残っています。

 

彼女達が示してくれた行為こそが現代に活かされているアロマセラピーです。

 

物が手に入らない今だからこそ、アロマオイルやハーブの力を借りて乗り切って行く事もひとつの手段だと思います。

 

気休めかもしれませんが、私もお店の入り口にローズマリーのリースやスワッグを作りました。

 

ドアを開閉するたびにローズマリーのリースが揺れて香りが漂います。

 

ローズマリーから抽出した「ローズマリーウォーター」も置いてありますので試してみてくださいね。

 

ローズマリーの香りがピリピリ緊張している気持ちをなごませてスッキリした気分にさせてくれます。


現代と中世ヨーロッパの共通点

そして不思議な事に便利になってどこにいても誰とでもつながれて様々な情報が飛び交っている現代と知識や情報が入りにくかった中世ヨーロッパで共通のことが起きているのだそうです。

 

それは、

外から来た人たちへの不信感

食料や物資をを買い占める人の行列…。

これらは中世ヨーロッパでも起こっていた光景なのだそうです。

 

どんなに便利になっても時代が変わっても人間の不安になった時の行動や心理はあまり変わらないみたいです。

 

こんな時だからこそ、自分にとって何が大切で何をすれば良いかを冷静に見つめる時なのかもしれません。

 

アロマやハーブの事で質問がありましたらお気軽にお問い合わせ下さい。

 

一日も早くこの状況が改善されることを祈って力を合わせて一緒に乗り切って行きましょう。